住職法話「親鸞聖人の宗教的魅力」

親鸞聖人がご往生されて(1263年1月16日)まもなく760年をむかえます。今月はその親鸞聖人のご法事である報恩講をおつとめします。

 親鸞聖人は私達には宗祖ですが、一般的にもとても人気のある歴史人物でもあります。ちょうど今年のNHKの大河ドラマと時代背景が重なり、どういう世界を生きておられたかも想像しやすいのですが、まだまだ知られていない魅力もあります。

19歳の夢のお告げ

大阪府太子町に叡福寺というお寺があります。ここは聖徳太子の御廟所ですが、見真大師堂というお堂があります。見真大師とは親鸞様の太子号です。親鸞様は比叡山でご修行中の19歳の時に法隆寺とこの叡福寺を参詣されます。当時の参詣の方法として3日間お堂に籠もることをされたのですが、その2日目に聖徳太子の夢のお告げを受けました。それは「余命はあと10年」というものでした。

法然聖人との出会いも夢のお告げ

比叡山でも智慧第1の法然房と名の通っていた法然聖人はとっくに比叡山を降りて京都吉水(京都知恩院近く)の草庵におられました。夢のお告げで言われた10年後の29歳の親鸞様はこの法然聖人を訪ねます。そのきっかけとして、これまた聖徳太子創建の京都六角堂に100日お籠もりになって95日目に救世観音の夢のお告げで決心をされたのです。救世観音の化身が聖徳太子といわれています。

 このように、親鸞様は「聖徳太子」と「夢のお告げ」は、縁が深いのです。浄土真宗や親鸞様を思想的哲学的に云々されることがよくありますが、それよりも住職はこう言う真摯に救いを求められる、宗教的な親鸞様のお姿が好きです。

 どの場所も有名なところですが、信仰心をもって一心不乱に救いを求められた、若き日の親鸞様を思い出しながら、叡福寺や六角堂にお参りなさってみてはいかがでしょうか。新しい発見があると思います。