お知らせ
仏様のお話を聞く時間について
定例法座
日程 11月24日 日曜日 午後2時〜午後3時30分
法話 戸川教宏師(本願寺派布教使 当院住職)
講題 なにがあっても
毎月第4日曜日は「定例法座」で仏様のお話を聞く時間をもうけています!
公開講座でどなたでも無料でご参加いただけます。
住職より「お聴聞のすすめ」(6月に書かせていただいたものです)
6月になりました。いよいよお寺は安居月間です。これはお釈迦さまご在世の故事にちなんだ習慣です。インドでは雨季があります。お釈迦さまはお弟子様に、雨季には外を出歩くことの多い遊行(辻説法等)の修行を禁止されました。それはむやみに外を歩くと小さな虫を踏み殺すおそれがあるからでした。かわりに精舎といわれる建物内で座学を勧められたのです。それを『安居』(あんご)と言います。
『安居』はその後も仏教では各地で続けられます。勝圓寺でもおよそ20年前から、6月〜8月を「安居月間」として定例法座(第4日曜日開催)をグレードアップして開催します。それは仏法を聞くことを聴聞(ちょうもん)と言いますが、このお聴聞を積極的におすすめし、お寺でご法話を聞くことが初めての方からベテランまで、有り難く、楽しく、心に残るお聴聞の時間をお寺で過ごして頂けるように開催する期間です。
休憩時間には飲み物やお菓子をご用意してゆっくりくつろいで頂けますので、ぜひ皆さんお越しください。
さて、ではお聴聞はなぜ大切なのでしょうか?山口県の俵山という秘境で毎年「雨安居」が開催されます。そこは住職も通っている僧侶の安居で、元々は地元の真宗寺院住職である深川倫雄和上が僧侶相互研鑽の場として開催してくださいました。この深川和上の言葉に、
「生活態度の表面を正すのが浄土真宗では無い。聞くひとつである。生活態度の本が育てられる。行いと言葉の背景に、世間があるか、如来があるかである。」と言うものがありますが、これこそ聴聞の大切さを的確に表されたとうかがえます。
阿弥陀如来という仏様は「南無阿弥陀仏」とお念仏出来る仏様と成ってくださっています。この「南無阿弥陀仏」という仏様になるという、阿弥陀如来の願いを聞いていくことが、お寺のお聴聞です。
親の足の裏を見てそのボロボロの理由をたずねれば、それは子である私を育てる苦労の姿であると知らされます。そこに私の知らなかった有り難い親の心を子は気づきます。知る前と知った後では当然私の態度は変わるでしょう。これは学校や社会生活だけでは知らされない事です。
阿弥陀如来の願いはお聴聞によって聞く事が出来ます。親鸞様は「弥陀のご苦労とは、ただこの私1人の為であった」と喜ばれました。
「生活の背景に如来がある」とても尊い人であると想像出来ませんか?ぜひ安居月間は勝圓寺「定例法座」にお越しください。